大臣病 2003 8 11
『墨子』 「貴義」 大臣病
近頃の人間は、矛盾している。
豚一頭を差し出して、料理しろと言えば、
それを料理できない時には、できないと言って、辞退する。
ところが、大臣になってくれと言えば、
たとえ、できなくても、平気で引き受ける。
実に矛盾している。
(以上、引用)
このテーマは、今から約2500年前の中国で議論されたテーマです。
墨子は、思想家兼宗教家だったと思いますが、
「宗教書」にも残っているぐらいですから、
当時、大臣病という「奇病」は社会問題になっていたのでしょう。
不治の病でしょうか。
<参考文献>
「中国の思想 墨子」 和田武司(訳) 徳間書店